ゼロ葬って何?

ゼロ葬(0葬)という言葉を聞いたことはありますか?
ゼロ葬とは、火葬した後に遺骨を受け取らずにそのまま立ち去ることをいいます。
究極にシンプルな葬送方法といえるでしょう。

ゼロ葬とは

葬儀をしない、遺骨の引取りをしない、埋葬をしない、お墓や仏壇を作らないということで手元に残るのは遺影のみという葬送方法です。
以前は、通夜や告別式を行わない直葬が最もシンプルな葬儀とされていました。
さらに一歩進んで、遺骨を受け取らないゼロ葬は5年ほど前に生まれた新しい葬送です。

ゼロ葬を選ぶ理由

少子高齢化や核家族化という社会背景があります。
孤独死などにより遠い親戚を引き取ることになった場合や、離婚したにも関わらず元配偶者を引き取らざるを得ない場合にゼロ葬を選ぶことが多いようです。
また、家族がいる場合でも負担をかけたくないという理由でゼロ葬を選択するケースも少なくありません。

地域によって違いがあります

東日本

東日本の火葬場では、火葬した後にすべての遺骨を骨壷に納める「全収骨」を行っているため、遺骨が残されることへの反発が強いです。
したがってゼロ葬を拒否する火葬場が多くなっています。

西日本

一方、西日本では、遺骨全体の3分の1程度を骨壷に納める「部分収骨」が主流です。
残った遺骨は火葬場にて供養しているため、ゼロ葬を受け入れやすい土壌となっています。

自治体による違い

自治体によって条例が異なるため、ゼロ葬が必ずしも受け入れられるとは限りません。
火葬後の遺骨は遺族が引き取らなければならない、と条例で決められている場合には火葬場に遺骨を残しておくことはできません。
条例でゼロ葬を拒絶されている場合は遺骨を受け取らなければなりません。
その後、「送骨」(郵便で遺骨を送り合同のお墓に埋葬してもらう方法)という選択肢もあります。

ゼロ葬のメリット

遺族の経済的な負担を軽減できる

葬儀や葬儀後の納骨など法事を行うにあたり少なからず費用が発生します。
ゼロ葬は葬儀を執り行わず、遺骨を火葬場に委ねる葬送ですので費用を大幅に軽減できる点はメリットといえるでしょう。

精神的な負担を軽減できる

親族間が疎遠だったり不仲な場合には、ゼロ葬を行うことで余計な気苦労をせずに済む場合もあります。

ゼロ葬のデメリット

ゼロ葬の場合、遺骨は火葬場で処分されます。
合祀供養となるため、他人の遺骨と混ざってしまうので後から取り出すことができなくなります。

葬儀を行わず、お墓もないことにより心の拠り所がないため親族の喪失感が大きくなります。
遺族が心の区切りを付けられず、いつまでも悔やんだり悩んだりする等、喪失の悲しみから立ち直ることが難しくなる可能性があります。

ゼロ葬の今後

ゼロ葬は、今までの葬送と比較するとシンプル葬であることからテレビ・雑誌などのメディアで取り上げられています。
しかし、ゼロ葬が提起されてまだ5年程度しか経っていないことや火葬場で拒否されることが多いため、実際にゼロ葬を執り行った方は少数ではないでしょうか。
遺骨を火葬場に預けるということに抵抗感がある方も多く、ゼロ葬が世間一般に受け入れられるにはまだ少しハードルが高いかもしれません。
現在ではまだ少数派ですが、ゼロ葬は選択肢のひとつとして認められるべきものであり徐々に増えていくかもしれません。

~筆者のひとりごと~

自己紹介:40代男性、妻と長女の3人暮らし。涙もろくロマンチスト。

今回はゼロ葬について解説しました。

ゼロ葬の経済的なメリットは大きいものの、遺された親族の喪失感などデメリットはかなり大きなものといえるでしょう。
まだ認知度が低いため、後々親族間でトラブルになる可能性もあります。
ゼロ葬を希望する場合は家族・親族とよく相談した上で決めることが大事ではないでしょうか。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。

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