年齢を表す言葉、歳と才の違い

小学校で習う「才」と中学校で習う「歳」。
いずれも年齢を表す言葉として日常生活で何気なく使っていますよね。

  • 今日は息子の8才の誕生日です。
  • 母は70歳で亡くなった。 …等々

この「才」と「歳」ですが、実は意味が違うことをご存知でしょうか。
今回は日常生活のほか、墓石や位牌などで目にする「才」と「歳」について解説します。

「才」の意味

「才能」「天才」「鬼才」などの熟語として用いられる「才」には以下の意味があります。

  • 生まれつき備わっている素質。能力。
  • 年齢の「歳」の略字。

「歳」の意味

「歳末」「歳暮」「千歳飴」などの熟語として用いられる「歳」には以下の意味があります。

  • 時の単位。
  • 多くの年月。歳月
  • 年齢。人生の盛りを過ぎた年齢。
  • 穀物。稲が実ること
  • 季節。時節。

「才」と「歳」の違い

「歳」には年齢を表す意味以外にも年月や季節を表します。
作物の穂を刈り取るまでの時間の意味もあり、そこから「一年」になりました。

一方、「才」には能力やはたらきという意味があり、生まれつき備わっている能力や技術を表します。

才という言葉にはもともと年齢という意味はありませんでした。
しかし今では略字として使うことが広く認められています。
「歳」という漢字は画数が多く書くのが大変だということで「才」が代用されました。

例えば、墓石の彫刻などでは「行年75才」のように表記されることが多いです。
これは、字が細かくなることが原因で石が欠けたり割れたりしないようにするための配慮だとされています。

また、ケーキのプレートなどでも画数が多いと書くのが大変なので「8才のたんじょうびおめでとう」のように表記することが多いです。

「才」は手間を省くために略したものですので、正式な書類では「歳」を使ったほうがよいでしょう。
「才」と書くのは間違いではありませんがあくまでも略字ですので「歳」を使うほうが賢明といえるでしょう。

才と歳は成り立ちも意味も全く異なる別の漢字です。
「30歳」という表記を「30才」としても略字ですので誤りではありません。
しかし「歳のせいで老眼が…」「長い歳月を…」という言葉を「才のせいで老眼が…」「長い才月」とすることはできません。

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