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ご遺体の葬送法
現在の日本では、火葬による葬送が中心ですが、世界各地ではさまざまな葬送法があります。
世界各地での葬送法
① 火葬…ご遺体を焼却する方法です。
諸説ありますが、仏教とともに5世紀頃に伝わったとする説が有力でお釈迦様が火葬されたことから現在に伝わっています。尚、火葬と同じ意味で「荼毘にふす」は仏教用語の1つです。
仏教、ヒンドゥー教では認められていますが、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教などでは火葬に否定的な立場をとっています。
② 土葬…ご遺体をそのまま土に埋める方法です。
ネアンデール人の時代にも行われていた、とのことですので、数年前から実施されていました。
東日本大震災の際には、火葬場施設の被災のため多くの遺体が土葬されました。
火葬に否定的なキリスト教やイスラム教などでは土葬が行われることが多いです。
③ 水葬…ご遺体をそのまま海や河に流して沈める方法です。
ヒンドゥー教による水葬が有名でインドのガンジス川流域で執り行われています。
現在の日本では法律で禁止されていますが、航行中の船内で死亡した場合に船長の権限で水葬が行われる場合(船員法15条)や、自衛隊でも状況に応じて水葬を行うことができます。それ以外の場合は、刑法190条の死体損壊罪に抵触します。
④ 鳥葬…鳥葬台に運び、鳥類に食べさせる方法です。
主にチベット地方で行われることが多いです。
もし日本で行うと刑法190条の死体損壊罪にあたります。
ご遺体を「天に届ける」ことを目的としているので、中国語で「天葬」、英語で「空葬」(Sky Burial)とよばれています。
⑤ 風葬…ご遺体を埋葬せず、風にさらして風化をまつ方法です。
日本でも昔は奄美地方などで行われていましたが、現在では行われていません。
インドネシア地方をはじめ世界各地で行われています。
⑥ 林葬…ご遺体を野原や林などに放置して、鳥獣に施したり、腐敗と風化を自然に任せる方法です。
⑦ 洗骨葬…一度土葬や風葬などを行った後に、お骨を海水や酒などで洗い再度埋葬する方法です。
一度埋葬しただけでは死霊のままで存在し続けてしまい子孫に病や死をもたらしてしまうため、洗骨することによって子孫に幸福をもたらす祖霊になる、との考えに基づきます。
中国をはじめ、東南アジア、アフリカなど世界各地に存在しています。
⑧ 冷凍葬…ご遺体を液体窒素で冷凍、粉砕して、その後50cmほどの深さに埋葬する方法です。
エコ先進国のスウェーデンで始まりました。
火葬の際のエネルギーコストの削減、エコ葬儀の方式として注目されています。
⑨ 塔葬…チベット仏教で位の高い僧などに対して行います。
ご遺体に潮を塗りこみ乾燥させ、香料や薬品を塗り遺体を保存する方法です。
⑩ エンバーミング…死体防腐処理、衛生保全処理ともよばれています。
ご遺体を消毒し保存処理(防腐剤処理や血液と内臓の摘出)を行い、腐敗せずに長期保存が可能となります。
主に社会主義国の指導者に多い保存方法です。
例、レーニン、スターリン、蒋介石、毛沢東、金日成、金正日など
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