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日本語には、私たち日本人の考え方や想いがよくあらわれています。
日本語のもつ美しい言葉、「感謝」についてご紹介いたします。
「ありがとう」と「おかげさま」
ありがとう
「かたじけない」という感謝の意味です。
漢字で「有難う」と表記します。「有り難し」が語源です。
「有り難し」とは、「あることが難しい」「めったにないくらい貴重だ」という意味です。
仏教のお釈迦様のお話で、人間に生まれてきたことがどれだけ「めったになく貴重であること」かを弟子に説いています。私たちは、虫や鳥、または獣に生まれたかもしれないのに、運よく万物の霊長である人間として生まれました。そこから、感謝と喜びの気持ちを表すようになりました。
また、ありがとうの対義語は「当たり前」です。
物があふれる現在、当たり前のものがほとんどかもしれません。
例えば、食事があって当たり前、空気や水があって当たり前、父母がいて当たり前、友人がいて当たり前、仕事があって当たり前…。
日頃当たり前のことが本当に当たり前のことなのか?実は多くの人に支えられて「有り難い」ことなのかもしれません。
「ありがとう」は魔法の言葉です。
言われた側も言った側もともに優しい穏やかな気持ちになれる言葉です。
「ありがとう」は言った人を元気にします。また言われた方からも「ありがとう」が戻ってきます。この「ありがとう」の連鎖が人間関係のコミュニケーションの原点ではないでしょうか。この世に誕生させて育ててくれた両親への感謝、ともに生活を支えているパートナーへの感謝、お世話になった人への感謝など、「ありがとう」の言葉で相手に気持ちを伝えてみましょう。
おかげさま
「おかげさま」は「私に関わるよい出来事のかげには、さまざまな事象があってこそ。そのことに感謝します。」という意味です。
「おかげさま」の「おかげ」は「神仏の助けや加護」を意味する仏教用語です。仏教では、お互いに関係しあって「おかげ」を受けて「支えあって」生きている、とされています。
私たちは誰のおかげで今ここにいるのでしょうか?
もちろん両親や祖父母のおかげです。10代遡ると1024人ものご先祖がいます。(2×2×2×2…)この1024人が誰一人欠けることなく命をつないでくれたからこそ、今私たちは生きているのです。さらに病気のときのお医者さんや学校の先生にもお世話になっているはずです。つまり、家庭や会社はもちろん、社会の一員として世の中のすべて、大自然からも恩恵をいただいています。
人間はひとりでは生きていけません。私たちは社会や自然とともに助け合って生きている(共生)ということを忘れないようにしたいものです。
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